これからの季節の多い事案(ヒートショックについて)
- コラム
11月に入り、沖縄も涼しくなりだいぶ過ごしやすくなってきました。
ただこれからの寒い季節、特殊清掃の事案で増えてくるのが「ヒートショック」です。
南国の沖縄といえども冬場の冷えた浴室での入浴ではヒートショックを起こす可能性がります。
近年、ヒートショックという言葉はかなり周知されてきましたが、改めてその原因・対策について紹介させて頂きます。
ヒートショックとは?
まず初めに「ヒートショック」とは、室内と浴室の急激な温度差により、急な血圧の変化が起き、心筋梗塞・脳梗塞・不整脈などを発症してしまう事です。
それに、入浴時だけではなく、トイレなどで排便をする際に力んでも血圧が急上昇し、ヒートショックでお亡くなりになる事案も多数あります。
冬場でも比較的暖かい沖縄でもヒートショックは起きるのか?
沖縄にお住まいの方は「県外に比べて、沖縄は暖かいから大丈夫でしょ?」と思っている方も多いのでは無いでしょうか?
実は…ヒートショックで亡くなる危険度・危険性がある都道府県ランキングで、沖縄県は全国4位でヒートショックになる可能性が高いとの結果が出ました(株式会社リンナイ様調べ)
ヒートショック危険度チェックシートの内容
- メタボ、肥満、糖尿病、高血圧、心臓・肺や気管が悪い等と言われたことがある。
- 自宅の浴室に暖房設備がない
- 自宅の脱衣所に暖房設備がない
- 一番風呂に入ることが多い
- 42度以上の熱い風呂が好きだ
- 飲酒後に入浴することがある
- 浴槽に入る前のかけ湯をしない、または簡単に済ませる
- シャワーやかけ湯は肩や体の中心からかける
- 入浴前に水やお茶などの水分をとらない
- 一人暮らしである、または家族に何も言わずにお風呂に入る
上記より、いくつ当てはまりますか?
5個以上当てはまるかたはヒートショックの可能性があり、予備軍とも言われております。
特に沖縄県では、肥満・高血圧の人が増加傾向にあり、温暖な気候なため浴室や脱衣所に暖房器具が取り付けられていない、また飲酒後の入浴も多い傾向の為、全国でも上位になってしました。
ヒートショックの対策方法
どうすればヒートショックを防げるのか、対策方法についていくつかご紹介します。
○入浴前と入浴後に水分補給をする
汗をかき体内の水分が減り、血液がドロドロになります
この状態は血栓ができやすく、血液が上がると心臓に大きな負担がかかり、危険な状態になります
○お部屋と浴室の温度差を無くす
お金がかかりますが、脱衣所や浴室に暖房設備を設置し、暖かくする事も重要です。
暖房器具が無ければ、お湯を張った浴槽のフタを開けておいたり、お湯を溜める際にシャワーを使用し、高い位置から浴槽に溜めたりすると、お部屋と浴室の温度差を抑えることが出来ます。
○ゆっくり温めていく
すぐに浴槽に入るのではなく、心臓から遠い手や足など体の末端からかけ湯を行い慣らしてから浴槽に入れば急激な血圧の変化を防ぐことが出来ます。
○浴槽から急に出ない
上記と逆で、浴槽から出る際も急に立ち上がると血圧が急激に下がります。
冬の季節になると必ずと言って良いほど浴室・トイレでの特殊清掃事案が発生してしまいます。ほんの少し気にするだけで事故を防ぐことが可能です。
周りのご家族に教えてみてはいかがでしょうか?